ヤマハSA-1000 一時一世を風靡したセミアコ

1970年代後半製のヤマハSA-1000 セミアコースティックギター全体像
Yamaha SA-1000 フロントピックアップはP-907タイプに変更しました。

Gibson ES-335 なんか,とてもじゃないけど買えなかった時代のヤマハの傑作ギター

フュージョンが流行して、リー・リトナーやラリー・カールトンが流行っていた1970年代後半、ギター小僧たちはみな、GibsonES-335などのセミ・アコースティック・ギターに憧れました。しかしながら当時30万円くらいしたものを、若造がそうそう買えるはずもありません。

そのころの大卒男性の初任給が約11万千円程度だったわけで、喫茶店のコーヒーは250円くらいだったことを考えると、ES-335は今の60万円相当だったということになります。

そんな時、満を持してYAMAHAが1977年に世に投入したのが、このSAシリーズです。まさに、Japan Vintageと呼ばれるにふさわしいギターだと思います。

YAMAHAの本気度を見よ!

当時の定価は、名前の通り 100,000円 です。 当時の大卒初任給がほぼ1ヶ月分が吹き飛ぶ価格でした。まさに、社会人が気合を入れて買う「一生モノ」の楽器というポジションです。ギブソンのES-335を意識しつつも、単なるコピーではない「日本独自の設計」が詰め込まれています。

指板には、貴重な「エボニー(黒檀)」が使われています。このクラスでエボニーを採用しているのは、今の時代ではありえない贅沢です。パキッとした立ち上がりの良い音が特徴で、Gibsonの335と比べると、結構設計思想が違うようで、よりソリッドよりな楽器です。

ヤマハSA-1000ヘッド

僕のSA-1000を手に入れたお話/初めてのプロ・ショップの調整

僕がこのSA-1000を手に入れたのは、一応、当時プロ・ギタリストだった友達が指を怪我してしまい、ギターをあきらめたことがキッカケでした。

このギターを安価で譲ってもらってから、しばらくは仕事が忙しすぎて、音楽から離れてしまっていました。そして、30代の終わりごろだったと思いますが、あるきっかけがあって、またギターを弾きたいなと思ってこのギターのケースを開けました。

ところが残念ながら、経年でネックが曲がってしまい、かなり弾きにくい状態になってしまっていました。そこで僕は、生まれて初めてプロにギターの調整に出したのです。

結果、驚きました。ネックはトラストッドがいっぱいまで絞められていて、これ以上は回せないという結果でしたが、すっかり真っすぐになっていて、それから今まで20年、真っすぐなままです。

そして何より、フレットをすり合わせてもらって、弦高がビタビタに下がっていました。フレットは年月や演奏の癖などによって、それぞれの高さに差が出てしまいます。それを揃えることで、余計なところに弦があたらず、弦高を低く抑えることができる様になります。

僕が一度は思い切ってプロに調整してもらう事をお勧めするのは、良く調整された楽器を一度経験するべきだと思っているのです。アマチュアは普通は買ったものをそのまま使っていますが、それでは持っている楽器が、どこまでコンディションを追い込めるのかが、わからないままだと思うのです。

YAMAHA SAシリーズは僕には一生もの

そんないろいろなこともあり、今も手元にあるこのSA-1000ですが、ライブのお店などでも時々使います(正直出番はほかのギターに押されてそれほどでもないですが・・)

敢えて弱点と言えると思うのは、ピックアップですかね。好みもあるとは思いますが、出力は弱めで、しかも少しハウリングに弱い傾向があります。そのため、ピックアップを交換しようと思ったのですが、そこで選んだのは少し変わったこれでした。

Seymour Duncan SPH90-1 Phat Cat 

ヤマハSA-1000のボディ。フロントピックアップはP-90に交換済み

今、このギターは写真をよく見てもらうとわかるのですが、フロントはシングルコイルのものに交換しました。P-90の音が好きで、セッション・ライブハウスで使うため、当時P-90搭載のgibsonのSGなども持っていました。

ダンカン・カスタムショップで開発されたこのファットキャットは、ハムバッカーがマウントされたギターに無加工で取り付けられるP-90です。これは素晴らしいと、見つけてすぐにフロントのPUを交換しました。

音のインプレッションですが、たしかにP-90の風味はありますが、出力はだいぶ大きい気がします。ちなみにこのギターオリジナルのリアピックアップ・ハムバッカーよりもだいぶ大きく、ちょっとバランスが崩れてますが、まあいいか・・・ってか、調整しろよな。

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